塩竃へGO!

Posted by scansendai on 2007 年 12 月 24 日 – 2:43 AM

11月に始まった仙台芸術遊泳2007。この週末はイベントが目白押しです。
そういうわけで、われらドキュメント班も大忙し!

22日は、仙台市博物館と歴史民俗資料館のイベントの記録はそれぞれの館の担当者にお願いすることにして、smtの小池光さんと俵万智さんのトークセッションを少しだけ拝見して会場を後にし、わらわらと向かった先は、塩竃市にある菅野美術館であります。

満員御礼の小池光さんと俵万智さんのトークセッション
小池光さんと俵万智さんのトークセッション。人がいっぱいだぁ~。

某所に車をおいて、傾斜45度はあろうという坂道を上り、やっと会場に到着すると、すでに大沼剛宏さんの砂の作品によるワークショップが始まっていました。
もう、建物の外にも夕闇が迫っていましたが、会場はもっと暗い…。
まさに「ナイトミュージアム」であります。
その中で、なにやらたくさんの人が囲炉裏のような「箱」のまわりを囲んで、中に入った砂を掻いて盛り上がっておりました。
見れば、その砂は蓄光材が塗布されていて繊細に発光しており、砂を掻くたびに違ったフォルムが漆黒の闇の中に現れます。
ひぇ~、これ撮るんですか。と、カメラを手に思わず息を呑むドキュメント班員でありました(涙)。

菅野美術館の砂あかりWS砂を掻くと微妙な光が…
大沼剛宏さんによる「砂あかり」ワークショップ。この光…繊細(すぎ)です。

続いて、映像作品「雪あかり」の作家・酒井聡さんのレクチャー。
国際的に活躍する建築家・阿部仁史が設計した菅野美術館の斬新な空間に配置された、ヨーロッパの著名な彫刻家の重厚なブロンズ作品の上に、映像の雪が降り積もります。

それにしても、人間の目ってなんて精巧にできているんでしょう。

菅野美術館・雪あかり
酒井聡「雪あかり」より。
実際には、映像は雪がしんしんと降ってくる動画です。雪が積もるにつれて照度が増えて明るくなるのです。まさに雪明かり!(でも、写真で見るとまるでプラネタリウムみたいですね。)
雪明かりで浮かび上がる彫刻のシルエット。乙というか、贅沢というか…。

菅野美術館から見える夜景
閑話休題。菅野美術館から「照明探偵」…塩竃市の夜景をパチリ。

8時すぎ、菅野美術館の撮影を終えて、次に向かったのはビルドスペース。
建物の中庭にポール・カジャンダーとジョシュ・オルソンの映像作品が投影されています。
ディレクターのTさんにいただいた紅茶とチョコレートが空きっ腹にしみたドキュメントチームでした。
塩竃のみなさんお世話になりました。(虫六)

ビルドスペース
ポール・カジャンダーの映像作品が外壁に投影されています。